アラオ ノリコ
ARAO Noriko
荒尾 知子 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 偽性高クロール血症を伴った臭素疹の1例 |
掲載誌名 | 正式名:臨床皮膚科 ISSNコード:00214973/18821324 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 74(12),963-968頁 |
著者・共著者 | 小林 祐香莉†, 池田 英里, 梅垣 知子*, 石崎 純子, 田中 勝 |
担当区分 | 責任著者 |
発行年月 | 2020/11 |
概要 | <文献概要>男児.難治性てんかんに対して約1年前から臭化カリウムを内服していたが,内服7ヵ月後から紅色皮疹が全身に拡大した.伝染性膿痂疹の診断で抗菌薬内服を受けたが改善なく,当科を受診した.初診時,全身に紅斑と紅色丘疹が多発し,痂皮と膿疱を伴っていた.病理組織学的には真皮の血管周囲と膠原線維間に好酸球に富む炎症細胞浸潤があった.血液検査では血清クロール(Cl)濃度120mEq/lと高値であり,臭化カリウムによる臭素疹を疑い漸減したところ,皮疹は軽快し,血清Cl濃度も正常化した.臭素疹の診断や病勢の評価には血清臭化物イオン(Br)濃度の測定が有用だが,現在,国内では血清Br濃度の測定は困難であり,同じハロゲン元素であるClの測定がBrの代用として診断の一助となると考えられた. |
文献番号 | UA27030008<Pre 医中誌> |