ハナフサ ノリオ   Hanafusa Norio
  花房 規男
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 血漿交換療法の基礎と臨床への応用
掲載誌名 正式名:日本臨床腎移植学会雑誌
ISSNコード:21879907
掲載区分国内
出版社 (一社)日本臨床腎移植学会
巻・号・頁 8(1),57-66頁
著者・共著者 花房 規男, 小倉 彰太, 川口 祐輝, 秋山 健一, 田中 伸枝, 塚田 三佐緒, 岩藤 和広, 新田 孝作, 土谷 健
担当区分 筆頭著者
発行年月 2020/07
概要 血漿交換は、血漿中の病因物質の除去、血漿蛋白を補充するために行われる。治療モダリティとして、単純血漿交換(PE)、選択的血漿交換(SePE)、二重濾過血漿分離交換法(DFPP)、血漿吸着(PA)に分けられ、分離した血漿の処理方法が異なりそれぞれ利点・欠点をもつ。補充液は、治療のモダリティ、治療の目的によって異なるが、凝固因子補充が必要な場合以外、アルブミンの使用が原則的に推奨されている。治療量は、体内血漿総量をもとにして決定することで、治療後にどの程度病因物質が低下するか、血漿蛋白が補充されるかが予測可能となる。治療頻度には、病勢・除去される物質の物性を考慮する必要があるが、IgGは血管外に分布するため、リバウンドを生じ1回の治療で抗体価は約1/2まで低下する。アルブミン補充PE、DFPPで問題となるのが凝固因子の除去であり、FFP補充PEによる補充も考慮される。術前DFPPでは、3回以上の治療を繰り返す場合には、凝固因子の低下について配慮が求められる。(著者抄録)
文献番号 U806480008<Pre 医中誌>