シミズ ユウコ   Shimizu Yuuko
  清水 優子
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 多発性硬化症における事象関連電位
掲載誌名 正式名:日本薬物脳波学会雑誌
ISSNコード:13465023
掲載区分国内
出版社 日本薬物脳波学会
巻・号・頁 8(1),28-29頁
著者・共著者 太田 宏平, 大澤 美貴雄, 大橋 高志, 清水 優子, 飯嶋 睦, 岩田 誠
発行年月 2006/09
概要 多発性硬化症(MS)の大脳障害における事象関連電位(ERPs)の有用性を検討した。診断確実MS患者15例(全例通常型MS)と年齢を合わせた健常対照12例を対象とした。ERPsの誘発には、押せ(go)/待て(nogo)課題を用いた。誘発電位記録の不能な2例は解析から除外した。4例は正常ERPsが得られ、残り9例では何らかのERPsの異常所見が得られた。異常所見を認めた9例のEDSSの平均は2.1と軽く、MRI所見は軽度から広範囲の病変までみられたが、病巣数は、ERPs正常群と異常群間には差異は認めなかった。しかし、罹病期間は1例を除きERPs潜時遅延が観察された患者では10年以上と長く、ERPs正常群では罹病期間の比較的短い患者が多かった。ERPsが著明に遅延したMS患者では多数の側脳室周囲病変が観察され、神経心理学的検査では言語性記憶の低下、処理速度の低下などが示唆された。
文献番号 2007267090