コバヤシ マサキ
Kobayashi Masaki
小林 正樹 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | パーキンソン病の幻視・体感幻覚に抑肝散で臨床的な改善がみられた症例 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022/24326178 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 78(臨増),203-206頁 |
著者・共著者 | 猪瀬 悠理, 小林 正樹, 飯嶋 睦, 清水 優子, 内山 真一郎, 岩田 誠 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2008/02 |
概要 | パーキンソン病(Parkinson's disease;以下PD)の幻覚は幻視が多く、その頻度は20〜45%であるとされる。今回我々は、20年来のPDにて治療中に幻視に加え特徴的な体感幻覚を呈した症例を経験した。症例は68歳女性である。1987年PDと診断されレボドーパ/カルビドーパ、ドパミンアゴニストにて加療されていた。2004年頃よりヒトや虫、マンタ(エイ)が出現し体に張り付くなどの幻視と体感幻覚が出現しADLの低下をきたした。入院時、意識清明で認知症は認められなかった。脳血流SPECTでは両側後頭葉、右頭頂葉にHM-PAOの分布低下を認めた。治療としてまずドーパミン過剰状態を改善する目的で、cabergolineを漸減・中止しpramipexoleに置換した。さらに抑肝散を1日2.5gから開始し7.5gまで増量したところ、運動機能は改善し幻覚の出現時間が日中の50%から25%減少した。抑肝散はパーキンソン病の幻覚に対して有効であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2008207068 |