シミズ ユウコ
Shimizu Yuuko
清水 優子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 英語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 多発性硬化症におけるインターフェロンβ-1b療法による末梢血細胞内サイトカインの変化(A long-term study of peripheral blood intracellular cytokines in Japanese multiple sclerosis patients treated with interferon beta-1b) |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022/24326178 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 77(12),pp.617-623 |
著者・共著者 | 大原 久仁子, 清水 優子, 太田 宏平, 大橋 高志, 岩田 誠 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2007/12 |
概要 | 我々はインターフェロン-β1b(IFN-β1b)治療前後の多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)患者の末梢血リンパ球サイトカインバランスを細胞内インターフェロン-γ(IFN-γ)/インターロイキン-4(IL-4)比とtumor necrosis factor-α(TNF-α)で2年間にわたり評価し、未治療MS患者、IFNβ1b治療中再発MS患者と比較検討した。対象はIFN-β1b治療MS患者23例、未治療MS患者22例、健常者18例である。末梢血を刺激培養後、それぞれIFN-γ、IL-4、TNF-α、CD4およびCD8に対するモノクローナル抗体で染色し、その陽性率を測定した。IFN-β1b治療患者は導入前から2年後まで経時的に測定、未治療患者は再発期、寛解期で測定した。その結果、IFN-β1b治療6ヵ月後にIFN-γ/IL-4比が低下を示しT-helper 1シフトの改善がみられ、さらにTNF-αの低下が認められ、以上のことからIFN-β1bの病態修飾が示唆された。またIFN-β1b治療患者は再発例では未治療再発と比較し、IFN-γ/IL-4比およびTNF-αは低値であった。このことからIFN-β1は再発してもTh1サイトカインの増加を抑制し、軽症にとどまらせる可能性が示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2008146977 |