ナガノ ヒロアキ
Nagano Hiroaki
長野 浩明 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 大動脈内バルーン遮断(Intra-aortic balloon occlusion)によって救命し得た予期せぬ癒着胎盤の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:2186-0599 |
巻・号・頁 | 69(1),92-96頁 |
著者・共著者 | 本間 俊佑†, 赤澤 宗俊, 野口 乙, 春日 みさき, 古川 由理, 立花 康成, 上野 麻理子, 一戸 晶元, 長野 浩明, 村岡 光恵, 橋本 和法 |
発行年月 | 2020/01 |
概要 | 癒着胎盤は既往帝王切開後分娩や前置胎盤に伴うことが多く、分娩時に大量出血を起こす。近年、産科危機的出血に対して血管内治療を行う施設が増えてきているが、主に救急医療領域で用いられる大動脈内バルーン遮断(Intra-aortic balloon occlusion:IABO)が産科出血に有用であったとする報告を認める。今回、予期せぬ癒着胎盤に対し緊急IABOを用いた症例を経験した。症例は33歳3妊1産、過期産予防の分娩誘発目的に入院となり、入院翌日の深夜に経腟分娩となった。娩出後に胎盤の剥離兆候がなく、性器出血が持続して産科危機的出血となった。院内の救命コールを行って、輸血およびノルアドレナリンを開始したが出血性ショックは持続し、救急医とともにIABOを挿入した。IABOにてバイタルサインは改善し、安全に子宮全摘出を行うことができた。予期せぬ産科危機的出血に対して緊急のIABOが有効であることが示唆された。 |