カトウ ヒデヒト
Katou Hidehito
加藤 秀人 所属 医学部 医学科 職種 非常勤講師 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 炎症とは |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 略 称:東女医大誌 ISSNコード:00409022 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 90(1),1-13頁 |
総ページ数 | 13 |
著者・共著者 | 加藤 秀人 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2020/02/15 |
概要 | ストレス応答は、生体の恒常性を維持するための重要なシステムであるが、急性炎症が生じた後、組織修復が不完全な場合や、ストレスが完全に除去されず過剰な炎症反応が長期間持続した場合、生体組織にダメージが蓄積され、慢性炎症状態が持続し、結果的に線維化などを伴う不可逆的な組織・臓器障害を生じる。線維化疾患、自己免疫疾患、アレルギー、動脈硬化等の炎症性疾患は、ヒトの死因の大半を占めるため、炎症のメカニズムの理解、及びその制御法の確立は、極めて重要である。炎症は、様々な分子や細胞が、炎症性サイトカインを介してネットワークを形成し、複雑に絡み合って生じる。様々な要因が影響しあうために、発症時期や程度、持続時間に違いが生じると考えられる。そのため、未解明な要素も多い。本稿では、炎症を惹起する自然免疫系の受容体及び担当細胞(好中球、自然リンパ球、natural killer T細胞)を列挙し、炎症のメカニズムを解説するとともにその制御因子、及び制御法における最近の知見を検証することにより、複雑なネットワークの理解を深めることを目的とする。 |
DOI | 10.24488 |