アリイズミ シユンイチ   Ariizumi Shiyun'ichi
  有泉 俊一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 HNF1α不活化型肝細胞腺腫の1例
掲載誌名 正式名:日本消化器外科学会雑誌
ISSNコード:03869768/13489372
掲載区分国内
出版社 (一社)日本消化器外科学会
巻・号・頁 51(6),415-422頁
著者・共著者 山下 信吾, 有泉 俊一, 小寺 由人, 高橋 豊, 大森 亜紀子, 片桐 聡, 江川 裕人, 山本 雅一, 中野 雅行
発行年月 2018/06
概要 症例は33歳の男性で,既往歴はなく,肝炎ウイルスマーカーは陰性であった.人間ドックのPETにて肝S4に高度集積(SUV max of 10.4)を認めた.血液生化学検査では,異常値は認めなかった.USでは,肝S4に径4cm,境界が明瞭な淡いhyperechoic lesionを認めた.単純CTでは低吸収であり,動脈相で等吸収,門脈相で低吸収,遅延相で低吸収であった.EOB-MRIでは,肝細胞造影相で境界明瞭な低信号,T1脂肪抑制で低信号であり脂肪成分を含む腫瘍が考えられた.初回診断時より5ヵ月後,悪性腫瘍が否定できないため,肝部分切除を施行した.肉眼所見では,割面は弾性軟で,黄色を呈した充実性の境界明瞭な腫瘍であった.病理診断は肝細胞腺腫(hepatocellular adenoma;以下,HCAと略記)で,免疫組織学的にHNF1α不活化型と診断した.PETで高集積となるHCAは,極めてまれであるので報告する.(著者抄録)
文献番号 2018315369