イシタ タケシ   Ishita Takeshi
  石多 猛志
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 十二指腸潰瘍穿孔術後Haemophilus parainfluenzaeにより生じた繰り返す遅発性術後腹腔内膿瘍の1例
掲載誌名 正式名:臨牀と研究
ISSNコード:00214965
掲載区分国内
出版社 大道学館出版部
巻・号・頁 93(5),667-670頁
著者・共著者 飯野 高之, 石多 猛志, 毛利 俊彦, 岡野 美々, 平井 栄一, 濱野 美枝, 鬼澤 俊輔, 大石 英人
発行年月 2016/05
概要 症例は38歳男性で、心窩部痛を主訴に受診した。消化性潰瘍の疑いでプロトンポンプ阻害薬を処方したが、症状増悪のため救急搬送となった。腹部CT所見では、右横隔膜下、肝門部、肝下面にfree airを認めた。また、右横隔膜下から右傍結腸溝にかけて多量の腹水を認めた。さらに胃十二指腸壁に著明な浮腫状肥厚を認め、十二指腸球部前壁に壁の断裂があり穿孔を疑った。上部消化管造影検査では、ガストログラフィンで造影を行うと、十二指腸球部前壁から腹腔内への漏出を認めた。十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎と診断し、緊急手術を行った。術後第36病日に退院した。術後21ヵ月、右背部の疼痛および発熱を主訴に受診した。肝表面に膿瘍形成を認め、USガイド下に経皮的ドレナージを行った。膿瘍出現を短期間での再発を繰り返し、USガイド下にドレーンを留置し、膿瘍縮小後、全身麻酔下で手術を行った。経過は良好で、術後第16病日に退院した。その後2年経過した現在、再発を認めることなく経過している。
文献番号 2016299656