カワシマ アキツグ
Kawashima Akitsugu
川島 明次 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 頭蓋咽頭腫摘出後に血管攣縮をきたした1例 |
掲載誌名 | 正式名:脳血管攣縮 ISSNコード:09127070 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | スパズム・シンポジウム事務局 |
巻・号・頁 | 34,43-47頁 |
著者・共著者 | 橋本 和敏, 川島 明次, 林 正孝, 菊田 敬央, 高野 裕樹, 川俣 貴一 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2019/02 |
概要 | 13歳女児。頭痛、低身長を主訴とした。頭部CTで鞍上部に石灰化を伴い嚢胞成分を主体とした腫瘍性病変を認め、頭蓋咽頭腫の診断で開頭摘出術を行った。術後は尿崩症、電解質異常に留意し、小児集中治療室で厳重な全身管理を行なったが、術後6日目に意識障害の増悪と左不全麻痺を認めた。術後CT、MRIでは術後脳出血やくも膜下出血(SAH)はみられなかったが、中大脳動脈領域に脳梗塞を認め、脳血管撮影ではM1、A1の血管攣縮、末梢への血流停滞を認めた。SAH後の血管攣縮に準じた治療と厳重な水分バランス管理を行った結果、梗塞巣の拡大を認めることなく血管攣縮、血流停滞は改善し、麻痺症状や高次機能障害も改善した。本症例では血管攣縮をきたした要因として、嚢胞成分によるchemical meningitisや周術期の尿崩症、電解質異常といった複数の要因が示唆された。 |
文献番号 | 2019291279 |