カワシマ アキツグ
Kawashima Akitsugu
川島 明次 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 妊娠中にもやもや病による脳出血を合併した1型糖尿病の1例 |
掲載誌名 | 正式名:糖尿病と妊娠 ISSNコード:13479172 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本糖尿病・妊娠学会 |
巻・号・頁 | 10(1),127-131頁 |
著者・共著者 | 柳沢 慶香, 米山 琢, 川島 明次, 岡田 芳和, 三谷 穣, 松田 義雄, 岩本 安彦 |
発行年月 | 2010/08 |
概要 | 1型糖尿病合併妊娠にもやもや病による脳出血を合併した症例を経験した。症例は37歳女性。32歳時、健診にて高血糖を指摘された。翌年、発熱、下痢がみられた後、意識障害が出現し、1型糖尿病、糖尿病ケトアシドーシスと診断され、インスリン療法開始となった。34歳時、挙児希望があり当院初診した。初診時、インスリン4回法でHbA1c9.9%であったが、その後血糖コントロール改善し、翌年、無月経を主訴に産婦人科を受診し、妊娠9週と診断された。HbA1cは6%台後半であり、妊娠経過は順調であった。妊娠24週、突然の頭痛、嘔吐、痙攣が出現し、救急搬送となった。JCS200で挿管となり、CTにて脳室内出血を認め、両側脳室ドレナージが行われた。MRAにて両側内頸動脈末梢の不完全閉塞、両側基底核部にもやもや血管像が確認された。ICUにて全身管理が行われ、血腫は徐々に吸収され、意識はJCS30-1程度に改善し、経口摂取可能となった。胎児の発育は順調であり、帝王切開による娩出を予定していたが、妊娠34週、再度の頭痛発作に引き続き意識低下を来たし、CTにて基底核出血、脳室内穿破が確認された。緊急帝王切開術が施行され、2365gの女児(Apgar Score1/1)を出産した。その後、開頭血腫除去、外減圧術が施行されたが、6日目に死亡した。もやもや病発症に対する糖尿病の影響は不明であり、また妊娠中発症したもやもや病の管理方針は確立しておらず、症例を積み重ね検討が必要と考え報告した。(著者抄録) |
文献番号 | 2010340322 |