カワシマ アキツグ
Kawashima Akitsugu
川島 明次 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 頸動脈アテローム硬化プラークにおける組織因子の発現 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022/24326178 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 78(臨増),154-159頁 |
著者・共著者 | 遠井 素乃, 柴田 亮行, 内山 真一郎, 岡田 芳和, 川俣 貴一, 川島 明次, 加藤 陽一郎, 澤田 達男, 小林 槇雄, 宇羽野 惠, 岩田 誠 |
発行年月 | 2008/02 |
概要 | 近年、食生活の欧米化に伴い、日本においても頸動脈アテローム硬化症(CAS)におけるプラークの不安定化を基盤とする脳梗塞患者が増加している。実験的研究によれば、プラークの不安定化は、CAS病変における持続性の炎症によってもたらされる。組織因子(TF)は、外因系の凝固因子であるばかりでなく、炎症促進性細胞シグナルを惹き起こす膜結合型受容体として作用する。本研究の目的は、CASプラークの不安定化におけるTFの役割を明らかにすることであった。本研究は、頸動脈内膜剥離術(CEA)を受けた20例のCAS患者を対象とした。CEA検体から30%スクロース浸透OCTコンパウンド包埋凍結切片と新鮮凍結材料を作製し、前者は免疫組織化学に、後者はイムノブロットに用いた。免疫組織化学に用いた一次抗体は、TF、CD68およびβ-平滑筋アクチン(SMA)の各々に対するマウス単クローンIgG1であり、免疫反応産物はABC法により可視化された。イムノブロットに用いた一次抗体は、TFならびにβ-アクチンに対するマウス単クローンIgG1であり、免疫反応産物は化学発光法により検出された。TF免疫活性は、内皮細胞、CD68陽性マクロファージおよびSMA陽性平滑筋細胞に局在しており、マクロファージに乏しいプラーク(MPP)と比較して、マクロファージに富むプラーク(MRP)において顕著であった。?-アクチンで補正したTFイムノブロット密度は、MPP群と比較してMRP群で有意に増加していた。我々の結果は、TFが病巣構成細胞に発現することにより、CASプラークの不安定化に貢献することを示唆している。(著者抄録) |
文献番号 | 2008207057 |