イシザキ スミコ
ISHIZAKI Sumiko
石﨑 純子 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 救急医療部と連携して切除術を施行した多発性硬化症患者に生じた基底細胞癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022/24326178 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 86(5),203-207頁 |
著者・共著者 | 國上 千紘†, 石崎 純子*, 星野 雄一郎, 貞安 杏奈, 田中 勝, 藤林 真理子, 吉住 順子 |
発行年月 | 2016/10 |
概要 | 60代男性.20代後半で多発性硬化症を発症.10年前より寝たきり、胃瘻栄養となり、訪問看護にて自宅療養中.約5年前に左頬に腫瘍が生じ、徐々に拡大.自潰し出血するようになった.近医皮膚科が往診し、基底細胞癌が疑われ生検が考慮されたが、外来受診が困難であり経過観察していた.臨床的には左頬に径約3cm大、表面に痂皮、血痂を伴う境界明瞭な黒褐色の結節を認めた.ダーモスコピーでは辺縁に多発灰青色小球を認めた.舌根沈下しやすく,誤嚥性肺炎を防ぐため頻回の痰吸引を要する状況に対し、近医皮膚科、当院皮膚科および救急医療科で連携し治療を計画した.救急医療科のバックアップによりICUで全身状態管理のもと、局所麻酔下、皮膚腫瘍切除術および皮弁形成術を施行した.病理組織学的に基底細胞癌と診断され、断端は深部、側方ともに陰性であった.当初は治療不可能と考えられた症例が、綿密な医療連携により治療を完結することができた.(著者抄録) |
文献番号 | 2017052498 |