ツルタ シオ
Tsuruta Shio
鶴田 志緒 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 非常勤講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 呼吸耐力予備指数(BITI:Breathing Intolerance Index)を指標にして呼吸管理を行った慢性肺疾患の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児呼吸器学会雑誌 ISSNコード:21875731 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本小児呼吸器学会 |
巻・号・頁 | 30(2),189-194頁 |
著者・共著者 | 溝上 雅恵, 長谷川 久弥, 鶴田 志緒, 山田 洋輔, 北村 怜, 青木 龍, 和佐 正紀, 廣瀬 彬, 篠原 健, 若野 泰宏, 池田 健太 |
発行年月 | 2020/01 |
概要 | BITI(Breathing Intolerance Index)は、呼吸筋の耐力を評価する指標である。今回、慢性肺疾患(以下CLD)を合併した極低出生体重児において、BITIを指標に呼吸管理を行った症例を経験した。症例は在胎29週5日、1006gで出生した女児。呼吸窮迫症候群に対し、気管挿管、人工肺サーファクタントの気管内投与を行い、日齢4に抜管した。抜管後、経鼻的持続陽圧換気を継続し、日齢48に離脱した。しかし、哺乳や体動などの負荷後の努力呼吸、脈拍数の上昇を認めるようになり、日齢63にBITIを測定したところ、0.189と高値であった。呼吸耐力の低下が示唆されたため、高流量鼻カニュラ酸素療法(以下HFNC)を開始したところ、努力呼吸は徐々に軽減し、脈拍数も低下した。BITIは0.140、0.108と継時的に低下したため、日齢105にHFNCを離脱した。本症例はBITIの経過と臨床所見とが相関しており、非挿管下のCLD児における慢性期呼吸管理の必要性を判断する上でBITIは有用な指標になると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2020153620 |