キムラ ヨウコ
Yoko Kimura
木村 容子 所属 医学部 医学科 職種 評議員 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 鼻の乾燥感に八味地黄丸、六味丸が有効であった3症例 |
掲載誌名 | 正式名:日本東洋医学雑誌 ISSNコード:02874857/1882756X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本東洋医学会 |
巻・号・頁 | 70(4),355-360頁 |
著者・共著者 | 河尻澄宏†, 木村容子, 伊藤隆 |
発行年月 | 2019/10 |
概要 | 鼻の乾燥感に漢方薬が有効であった報告は少ない。今回我々は、鼻の乾燥感に補腎剤である八味地黄丸、六味丸が有効であった3症例を経験したので報告する。3症例の主訴は異なるが、鼻の乾燥感は2、3番目に困る症状として挙げられていた。共通点は、小腹不仁を認めるなど腎虚であり、腎虚症状の改善とともに鼻の乾燥感は速やかに改善し、呼吸が楽になるなど肺症状の改善も見られていたことであった。『普濟法』によると、鼻の乾燥感は風熱あるいは腎虚によって生じると考えられる。また、「腎は納気を主る」と考えられ、肺の吸気を腎が取り込むことで呼吸が上手く行われる。本3症例は、八味地黄丸や六味丸で腎虚症状の改善、納気改善を示唆する呼吸の改善と共に鼻の乾燥感が改善したことから腎虚による鼻の乾燥感と考えられた。鼻の乾燥感に対し、腎虚であれば、八味地黄丸、六味丸は、鑑別に挙げてよい方剤と考えられた。(著者抄録) |
DOI | 10.3937/kampomed.70.355 |
文献番号 | 2020056351 |