イトウ ナオコ
Itou Naoko
井藤 奈央子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 高度の低蛋白血症と浮腫を伴う慢性腎不全例に対するイコデキストリン透析液の使用経験 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児腎不全学会雑誌 ISSNコード:13415875 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本小児腎不全学会 |
巻・号・頁 | 28,250-251頁 |
著者・共著者 | 永松 理恵, 郭 義胤, 井藤 奈央子 |
発行年月 | 2008/08 |
概要 | 16歳男児。8歳時にネフローゼ症候群を発症し、初発時からステロイド抵抗性で巣状分節状糸球体硬化症と診断されメチルプレドニゾロンパルス療法、シクロスポリン(CsA)により寛解したが3年以降は寛解を得られなかった。著しい低身長がみられ、ステロイド緑内障手術も施行された。プレドニゾロンを漸減中止し、以後はCsA投与を投与され、浮腫のコントロールのため外来でAlb補充を受けた。徐々に腎機能低下を認め全身浮腫、腹水が増悪してPDを導入した。皮膚は全身浮腫が著明で菲薄化を認め、腹部は膨満し臍ヘルニアを認め高度の尿蛋白、BUN、Crの上昇と高度の低蛋白血症を認め、hANPは正常であったがBNPのみ高値であった。入院しAlb補充を行いPDチューブ挿入の6日間で総量4Lの腹水を除去した。1.5%液でCAPDを開始したが、吐気や気分不良で1回1Lの注液量で安定した。夕方1回のCAPDと夜間のAPDの開始で浮腫の増強を認めたため、APD透析液を2.5%に変更して安定し退院した。高度蛋白尿は持続し血清Alb値は1.0g/dl前後で推移し再度浮腫の増悪を認めてイコデキストリン透析液の日中貯留を1000mlとしたが低血圧症状を認め700mlに減じて安定し全身状態と浮腫のコントロールを得た。これによりKt/V ureaが改善し3ヵ月を経て残腎尿量は保たれている。 |
文献番号 | 2010003067 |