ウエムラ シユウイチロウ
Uemura Shiyuuichirou
植村 修一郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【肝門部領域胆管癌:残された問題をどう解決すべきか?】切除不能の定義は? ボーダーラインは存在するのか? |
掲載誌名 | 正式名:胆と膵 ISSNコード:03889408 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 医学図書出版(株) |
巻・号・頁 | 40(5),457-461頁 |
著者・共著者 | ◎樋口 亮太, 谷澤 武久, 植村 修一郎, 出雲 渉, 長野 栄理香, 山本 雅一 |
発行年月 | 2019/05 |
概要 | 肝門部領域胆管癌手術の切除不能の理解には、切除限界を知ることが大切である。切除限界には、(1)腫瘍学的、(2)解剖学的、(3)残存予定肝の肝予備能による、(4)患者の全身状態による、があげられる。(1)腫瘍学的には遠隔転移を認める場合、(2)解剖学的には、腫瘍が水平方向に門脈臍部左縁かつ門脈前後分岐部右縁を超えて進展、垂直方向では肝動脈は中枢側が総肝動脈に及ぶ、肝側では右肝動脈後枝に及び再建可能な肝動脈を確保できない場合、門脈は進展により切除時の残存予定肝の再建可能な門脈枝(左三区域切除の場合の後区域門脈枝、右三区域切除の場合の門脈臍部)を確保できない場合、(3)肝予備能的には門脈塞栓術を行った後でも、残存予定肝の容積や残存予定肝の肝予備能が施設基準値を下回る場合、(4)全身状態的には予定される手術術式とその侵襲に耐えることができないと判断される場合、に切除不能と判定される。解剖学的、肝予備能的な切除限界には施設間差も大きく、十分なコンセンサスが得られていないためか、"borderline resectable"の概念も一般的とはいえない。(著者抄録) |
文献番号 | 2019295673 |