ヤスカワ クミ
Yasukawa Kumi
安川 久美 所属 医学部 医学科(附属八千代医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 発熱に先行する症状を認めた川崎病症例の検討 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児救急医学会雑誌 ISSNコード:13468162 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本小児救急医学会 |
巻・号・頁 | 18(3),348-351頁 |
著者・共著者 | 阿部 昂太, 浜田 洋通, 松井 拓也, 本田 隆文, 安川 久美, 高梨 潤一 |
発行年月 | 2019/10 |
概要 | 川崎病は発熱をほぼ全例に認め、通常は初発症状であるが、時に発熱に先行して他の川崎病症状を認める症例を経験する。その頻度、重症度や予後についての報告はない。そこで2014年から2017年の3年間、当院で川崎病と診断し入院加療した症例255人263事例(再発8人)を対象とし、発熱に先行する川崎病症状を呈した症例の臨床所見について診療録により後方視的に検討した。発熱に先行する川崎病症状を呈した症例は31人31事例(12%)であった。男女比は17:14、年齢中央値は3歳2ヵ月で高年齢児に頻度が高かった。頸部リンパ節腫脹12例、発疹11例が先行症状として多かった。確定診断例(5/6症状以上)の頻度(97%)は高く、冠動脈病変の頻度(3%)は発熱先行例と同等であった。リスクスコア(群馬)は4例(13%)が影響を受けた。他症状が発熱に先行する症例は稀ではなく、治療においてリスク層別化が行われる現在、第1病日の定義について今後検討の余地があると思われる。(著者抄録) |
文献番号 | 2020028069 |