アメミヤ ケイ
Amemiya Kei
雨宮 慶 所属 医学部 医学科(附属八千代医療センター) 職種 助教 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 耳用ピアス穴あけ器(ピアッサー)が舌より除去不可能となった1例 |
掲載誌名 | 正式名:小児口腔外科 ISSNコード:09175261 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本小児口腔外科学会 |
巻・号・頁 | 26(1),32-36頁 |
著者・共著者 | 雨宮 慶, 桑澤 隆補, 竹尾 一馬, 中村 光宏, 青木 舞美 |
発行年月 | 2016/06 |
概要 | 症例は14歳女子で、自室で耳垂用のピアッサーを用い、患者自身でピアスを装着しようとしてピアッサーが舌から外れなくなった。開口不能であった時間は約9時間でその間、飲食はなかった。ピアッサーはプラスチック製で70×30×10mm程度であった。ピアスのニードル部は舌を貫通していたが、出血や舌の麻痺は認めなかった。舌背部はピアスのヘッド部が確認でき、圧迫による舌の陥凹がみられた。舌下部はピアッサーのピアッシング部とピアスのニードル部が確認でき、ピアスのニードル部の先端はピアッサー本体のプラスチック部分を貫通しており、その部分には亀裂を認めた。齲蝕、歯周疾患、不正咬合は認めず、口腔清掃状態は良好であった。局所麻酔を施行し、ピアッサーとピアスを分離し除去した。その後、ピアスのキャッチ部を外し、ピアスを舌から抜去した。除去しTSピアスのニードル部には彎曲を認めた。翌日、創部は閉創傾向で、感染所見、知覚異常および運動障害は認めなかった。患者および保護者に対し、舌ピアス挿入における偶発症について説明し、危険性の理解を促した。 |
文献番号 | 2016374243 |