クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 若年男性に発生した、非典型的な画像所見を呈した巨大fibrolamellar carcinomaの1切除例 |
掲載誌名 | 正式名:Liver Cancer ISSNコード:13411926 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)アークメディア |
巻・号・頁 | 24,77-82頁 |
著者・共著者 | 松本 尊嗣, 青木 琢, 鈴木 隆志, 清水 崇行, 谷 圭吾, 朴 景華, 白木 孝之, 森 昭三, 礒 幸博, 加藤 正人, 大日方 謙介, 黒田 一, 石塚 満, 今井 康雄, 窪田 敬一 |
発行年月 | 2018/11 |
概要 | 症例は21歳男性。既往歴、家族歴に特記事項はなく、飲酒歴、常用薬ともになし。腹部違和感を主訴に受診、腹部超音波検査にて肝腫瘤を指摘され、精査加療目的に当科を紹介となった。血液検査ではPIVKA-IIが52mAU/mLと上昇、肝炎ウイルスは陰性でICG停滞率15分値は4%であった。ヘリカルダイナミックCTでは動脈相で正常肝実質と比較し高吸収、平衡相で低吸収となる腫瘤で、同時に内部に石灰化と嚢胞部分も伴っていた。血管造影検査では早期から濃い腫瘍濃染が認められた。EOB-MRIでは不均一な早期濃染を呈し、肝細胞相で相対的低信号を呈した。PETではSUV maxは早期像で3.4、後期像で3.7と周囲肝実質より若干高い集積を示すのみであった。以上より肝細胞癌やfibrolamellar carcinoma(FLC)などの悪性腫瘍が否定できないことから手術の方針とし、肝中央二区域切除術を施行した。病理学的に類円形の腫大核と好酸性の胞体を有する細胞が索状に増殖、また腫瘍細胞の間に入り込むように太い線維束が層状に入り込んでおり、FLCと診断した。(著者抄録) |
文献番号 | 2019066294 |