クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 胸膜病変を伴った関節リウマチの1例 胸水中の細胞所見について |
掲載誌名 | 正式名:日本臨床細胞学会雑誌 ISSNコード:03871193/18827233 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本臨床細胞学会 |
巻・号・頁 | 56(2),107-111頁 |
著者・共著者 | 町田 浩美, 小島 勝, 加藤 輝, 永井 多美子, 佐々木 英夫, 圓谷 勝, 黒田 一, 今井 康雄 |
発行年月 | 2017/03 |
概要 | 背景:胸水細胞診にて類上皮細胞および多核組織球を認め、胸膜生検にてリウマチ結節が確認された、リウマチ性胸膜炎の1例を経験したので報告する。症例:40歳代、女性。関節リウマチ疑いで外来に通院中、左側胸水貯留を認め精査目的に入院。胸水穿刺細胞診検査で関節リウマチによる胸膜炎を考える像であった。細胞像はリウマチ性胸膜炎の細胞像の特徴とされる多量の顆粒状の壊死物質を背景に紡錘形の組織球と多核組織球が混在していた。さらに多数の好中球と好中球の崩壊した核から形成されたリウマチ細胞と、リウマチ結節に由来する類上皮細胞の集簇像がみられ、中皮細胞はほとんどみられなかった。胸腔鏡検査の組織標本ではリウマチ結節を認め、リウマチ性胸膜炎と診断が確定した。結論:関節リウマチではまれながら胸膜にリウマチ結節が形成されることが知られており、胸水中に現れた類上皮細胞は組織生検でみられた結節の一部であると思われた。鑑別診断に挙げられる悪性腫瘍や結核や膿胸などの炎症疾患とは、リウマチ性胸膜炎の特徴的な細胞所見を知り、詳細な細胞像の観察によって鑑別が可能と思われる。(著者抄録) |
文献番号 | 2017391345 |