クロダ ハジメ   Kuroda Hajime
  黒田 一
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 肺癌・直腸癌術後に生じた胸腺類基底細胞癌の1例
掲載誌名 正式名:肺癌
ISSNコード:03869628/13489992
掲載区分国内
出版社 (NPO)日本肺癌学会
巻・号・頁 53(6),751-754頁
著者・共著者 中野 智之, 石川 成美, 齊藤 紀子, 蘇原 泰則, 黒田 一, 遠藤 俊輔
発行年月 2013/10
概要 背景.胸腺癌は稀な腫瘍で、その中でも類基底細胞癌の頻度は少ない。症例.71歳、男性。肺癌と直腸癌術後の定期検査でCEAの上昇と前縦隔に嚢胞性病変を伴う腫瘍を認め、PET-CT検査ではこの腫瘍にのみ、SUV max 8.4の集積を認めた。診断・治療目的に胸骨正中切開による縦隔腫瘍摘出術を施行。病理組織学的に胸腺類基底細胞癌、pT2N0M0、stage II、正岡分類II期であった。術後に放射線療法を追加し、CEAは一度は正常範囲内となったが、その再上昇に伴い、術後13ヵ月で多発性骨転移と右副腎転移が確認された。現在は骨転移への緩和放射線治療中である。結論.肺癌と直腸癌術後に発症した、胸腺類基底細胞癌の1例を報告した。先行する他臓器の悪性腫瘍があっても、孤立性の嚢胞状変化を伴う前縦隔病変では、胸腺由来の原発腫瘍を考え、診断治療に臨むべきである。(著者抄録)
文献番号 2014122620