クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
|
論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 海綿静脈洞部アスペルギルス症の1例 |
掲載誌名 | 正式名:Neurological Surgery ISSNコード:03012603/18821251 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 41(10),901-906頁 |
著者・共著者 | 長谷 知美, 栗田 英治, 松本 英司, 黒田 一, 橋本 雅章, 篠田 宗次 |
発行年月 | 2013/10 |
概要 | 62歳男。三叉神経痛と右眼痛、眼瞼下垂、複視を主訴に受診した。MRIで右海綿静脈洞部に拡散強調像で高信号、ガドリニウム造影T1強調像で不均一に造影される病変を認め、T2強調像で蝶形骨洞炎を認めた。CTAでは海綿静脈洞は描出されず、同部に石灰化を認めた。鑑別疾患として、髄膜腫、神経鞘腫、転移性脳腫瘍などの腫瘍性病変と、Tolosa-Hunt症候群、サルコイドーシスなどの炎症性病変を考え、病理診断目的で手術を行った。Zygomatic osteotomyを併用した右前頭側頭開頭を行い、視束管の開放と前床突起削除を追加し、extradural temporopolar approachで海綿静脈洞外側壁まで到達し、Parkinson's triangleから病変を摘出した。病変は弾性硬で、病理所見からアスペルギルス症と診断した。術後はvoriconazole 200mg×2回/日の点滴を2週間行い、その後同用量の内服薬に切り替えて継続した。三叉神経痛は術後まもなく改善し、他の症状も術後約1ヵ月で改善した。 |
文献番号 | 2014062602 |