クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | BCG接種後同側上腕部に類上皮肉芽腫を形成した小児例 |
掲載誌名 | 正式名:小児内科 ISSNコード:03856305 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)東京医学社 |
巻・号・頁 | 45(9),1755-1758頁 |
著者・共著者 | 大塩 猛人, 森川 康英, 柳澤 智彦, 沼崎 啓, 黒田 一 |
発行年月 | 2013/09 |
概要 | 9ヵ月男児。生後3ヵ月6日目に左上腕部にBCG接種を受けたところ、生後6ヵ月頃に左上腕部の皮下腫瘤に母親が気づき近医を受診、抗菌薬投与を受けるも変化なかったことから、1ヵ月後に著者らの施設にある小児科へ受診、2ヵ月間観察したが変化がなかったため小児外科へ紹介となった。所見では左上腕部三角筋前縁に軽度の皮膚膨隆がみられたが疼痛はなく、径約5mmの硬い皮下腫瘤が触知された。一方、超音波では充実性の、内部が均一なlow echoを呈しており、X線では描出されなかった。以上より、本症例は類皮腫が疑われ、生後1年3ヵ月時に癒着した皮膚の一部を含めて全摘出したところ、他の皮下組織との癒着は認められなかった。だが、病理所見よりHE染色で中心部に乾酪壊死を伴い、周囲にLanghans型巨細胞や類上皮細胞が認められた。類上皮肉芽腫と診断されるも、Ziehl-Neelsen染色で結核菌は認めず、QFT検査所見でも活動性結核を示唆する所見はないことから、本症例は最終的にBCG接種後の副反応として生じた類上皮肉芽腫と診断された。 |
文献番号 | 2013355941 |