クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 小児の交通性精巣水瘤術後に感染を生じた前腹壁腹膜外嚢胞状リンパ管腫の治療経験 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児外科学会雑誌 ISSNコード:0288609X/21874247 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本小児外科学会 |
巻・号・頁 | 49(2),272-276頁 |
著者・共著者 | 大塩 猛人, 森川 康英, 黒田 一 |
発行年月 | 2013/04 |
概要 | 腹壁の腹膜外に発生した稀な嚢胞状リンパ管腫を経験したので報告する。3歳7ヵ月男児で、膿瘍形成を伴う虫垂炎が疑われ入院した。21日前に当科にて右交通性精巣水瘤根治術を施行した。再入院時には精巣水瘤の再発は認めず、白血球数は17,590/mm3で、CRP値は12.11mg/dlと高値を示した。輸液と抗生剤による治療を開始した。CT検査では右下腹部に巨大な多房性嚢胞を、US検査では右鼠径部に小さな嚢胞を認め腹腔の嚢胞に連なっていた。精巣水瘤術後の感染性嚢胞状リンパ管腫と診断した。21日後腹腔鏡で大網と嚢胞の癒着を剥離した。虫垂には異常は無かった。前回の手術創を開き、ほとんどの嚢胞を摘出した。遺残した嚢胞内にはOK-432を注入した。摘出した嚢胞は、病理学的に嚢胞状リンパ管腫と診断された。術後経過は良好で、2年間再発を認めていない。(著者抄録) |
文献番号 | 2013223080 |