クロダ　ハジメ   Kuroda Hajime   黒田　一    所属   医学部 医学科（附属足立医療センター）    職種   教授
論文種別	症例報告
言語種別	日本語
査読の有無	査読あり
表題	高悪性度子宮内膜間質肉腫に高分化型類内膜腺癌が共存したcollision tumorの1例
掲載誌名	正式名：臨床婦人科産科 ISSNコード：03869865/18821294
掲載区分	国内
出版社	(株)医学書院
巻・号・頁	66(12),1149-1153頁
著者・共著者	小林 真実, 大和田 倫孝, 黒田 一, 厚木 右介, 若佐谷 敦, 島田 和彦, 山田 哲夫, 佐藤 郁夫
発行年月	2012/11
概要	子宮内膜間質肉腫は稀な疾患であり,さらに腺癌が共存した症例の報告はきわめて少ない.また高悪性度子宮内膜間質肉腫は治療法が確立されておらず,予後不良である.今回われわれは,高悪性度子宮内膜間質肉腫に高分化型類内膜腺癌が共存したcollision tumorの症例を経験した.症例は43歳,不正性器出血を主訴に来院した.画像診断では内膜の肥厚が認められ,さらに内膜細胞診および組織診において低分化腺癌が疑われたため,子宮体癌の診断のもとに単純子宮全摘出,両側卵管・卵巣摘出,骨盤リンパ節郭清を行った.術後の病理診断では,高悪性度子宮内膜間質肉腫と診断され,さらに内膜の一部に高分化型類内膜腺癌の所見が認められた.両腫瘍間には正常内膜組織が介在し,非連続性であったためcollision tumorと診断した.追加治療としてIAP療法を行い,術後6ヵ月現在,再発徴候はみられていない.本腫瘍は,癌肉腫として扱われている症例が存在する可能性があり,診断には注意を要する.(著者抄録)
文献番号	2012374425