イズモ ワタル
Izumo Wataru
出雲 渉 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤講師 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 【膵全摘術を考える】慢性膵炎に対する膵全摘術 適応、成績について |
掲載誌名 | 正式名:胆と膵 ISSNコード:03889408 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 医学図書出版(株) |
巻・号・頁 | 40(1),35-39頁 |
著者・共著者 | 鈴木 修司, 下田 貢, 島崎 二郎, 丸山 常彦, 大城 幸雄, 西田 清孝, 三吉 健太, 黒田 純, 出雲 渉, 山本 雅一 |
発行年月 | 2019/01 |
概要 | 慢性膵炎は膵の慢性的な炎症により疝痛発作を繰り返しながら、膵実質の荒廃が進み、膵内外分泌機能の低下、膵管内圧の上昇による疼痛などを惹起する疾患である。膵管拡張がなく病変が膵全体に及ぶ症例やさまざまな治療に抵抗する難治性疼痛に対しては、膵全摘術が適応となる。これまでの報告では手術までの症状経過期間は5.4〜11年で、手術のmortalityは0〜8.3%であった。手術による疼痛改善率は67〜94%であり、22.9〜91.7%がすでに何らかの慢性膵炎に対する手術を行われていた。膵全摘は内外分泌機能の完全脱落をきたすため、近年欧米では膵全摘と同時に自家膵島移植がなされて、内分泌機能の改善を図っている。このことから慢性膵炎における膵全摘術は膵機能の完全脱落状態となり、生活の質の低下をきたすため、外科的治療を含め、他の治療法に奏効しない難治性疼痛症例に限った適応とすべきである。(著者抄録) |
文献番号 | 2019159413 |