クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 家族性大腸腺腫症に対する予防的結腸切除後に認めた甲状腺癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本大腸肛門病学会雑誌 ISSNコード:00471801/18829619 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本大腸肛門病学会 |
巻・号・頁 | 61(2),62-70頁 |
著者・共著者 | 竹内 幾也, 石田 秀行, 大西 清, 黒田 一, 牛尼 美年子, 吉田 輝彦, 岩間 毅夫 |
発行年月 | 2008/02 |
概要 | 家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis,FAP)にともなった甲状腺乳頭癌の1例を経験した.症例は,25歳女性.母方がFAP家系.21歳時,非密生型FAPに対し予防的結腸切除が施行され,その後定期的にfollow-upを受けていたところ,甲状腺両葉に各々1個ずつの癌が確認され,甲状腺全摘術を施行した.組織学的には,いずれの腫瘍もcribriform-morula variant of papillary thyroid carcinomaであった.末梢血と甲状腺組織からDNAおよびRNAを抽出し,APC遺伝子異常を検索したところ,germline mutationはcodon917GAT→GAのTのdeletion,右甲状腺癌ではcodon728AAT→ATのAのdeletionを示すsomatic mutation,左甲状腺癌ではintron14がsplicingされない異常を認めた.本症例はFAPに随伴する甲状腺癌が,APC遺伝子の2ヒットにより多中心的に発生することを示唆する貴重な症例である.(著者抄録) |
文献番号 | 2008135703 |