クロダ ハジメ
Kuroda Hajime
黒田 一 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 反復する高度意識障害に乏尿、肺出血を併発した抗核抗体陰性、抗SS-A抗体陽性の一剖検例 |
掲載誌名 | 正式名:関東リウマチ ISSNコード:09114807 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 関東リウマチ研究会 |
巻・号・頁 | (39),220-229頁 |
著者・共著者 | 内田 さつき, 鈴木 勝也, 亀田 秀人, 天野 宏一, 安倍 達, 黒田 一, 糸山 進次, 竹内 勤 |
発行年月 | 2006/02 |
概要 | 34歳女。微熱、蕁麻疹様紅斑の出現は抗アレルギー薬で軽快したが、両手指、手掌の腫脹、その後意識障害、全身痙攣が出現し緊急入院した。頬部、爪周囲、右第1趾・両踵部に紅斑を認め、昏睡と間代性痙攣がみられ、リンパ球減少、LDH高値、CRP軽度上昇を認め、免疫検査で抗SS-A抗体の陽性、髄液は蛋白細胞乖離、脳波の異常所見を認めた。入院当日臨床的にSLEと診断し、ステロイドパルス療法を開始して後療法でプレドニゾロンを投与し、第4病日に通常の会話とその後歩行も可能となったが血小板減少、LDHの上昇が進行し、シクロホスファミドパルス静注療法を施行したがさらに進行し、突然の意識障害、痙攣、乏尿、低酸素血症がみられた。頭部CTに明らかな異常は認めず、4日後の深昏睡時には著明な浮腫に進展した。翌日、低酸素血症の急速な進行、肺出血を伴う急性肺水腫像を呈し、ステロイドパルス療法に人工呼吸器管理、血液透析、血漿交換治療を併用したが改善なく死亡した。病理解剖より脳底動脈の血管炎と診断した。 |
文献番号 | 2007014590 |