ナカミゾ ムネナガ
Nakamizo Munenaga
中溝 宗永 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 腹部大動脈瘤を合併した浅側頭動脈瘤の1例 |
掲載誌名 | 正式名:耳鼻咽喉科・頭頸部外科 ISSNコード:09143491/18821316 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 89(13),1111-1115頁 |
著者・共著者 | 加藤 大星, 中溝 宗永, 横島 一彦, 稲井 俊太, 酒主 敦子, 大橋 隆治, 大久保 公裕 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2017/12 |
概要 | 76歳女。2年前に腹部大動脈瘤を指摘され経過観察中であった。初診3ヵ月前に右耳前部腫瘤を自覚し、頸部CTでは軸位断で右耳前部に浅側頭動脈の走行に一致した腫瘤を認め、動脈と同等で、均一に造影された。冠状断では輸入血管を確認できた。以上の所見と局所所見を合わせて右浅側頭動脈瘤と診断し、初診5ヵ月後に全身麻酔下に摘出術を施行した。術中所見では瘤は暗赤色で、心拍と一致した拍動を認めた。近・遠位側の浅側頭動脈を同定した上で瘤の周囲を切離し、動脈を近位側と遠位側で結紮・切断して瘤を摘出した。病理組織学的所見では血管内膜には不規則な線維性の肥厚を著明に認め、肥厚部の中膜弾性板には断裂・変性等を認め、一部では中膜弾性板が消失していた。以上より、動脈硬化性変化による真性動脈瘤と診断した。併存疾患から全身の動脈硬化が示唆されたことも含めて、非外傷性動脈硬化性浅側頭動脈瘤と診断した。 |
文献番号 | 2018120240 |