クマキリ ジユン
Kumakiri Jiyun
熊切 順 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 術前診断が術後病理診断と乖離した卵巣腫瘍合併妊娠の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 65(3),515-519頁 |
著者・共著者 | 李 香蘭, 尾崎 理恵, 熊切 順, 北出 真理, 黒田 恵司, 地主 誠, 氏平 由紀, 池本 裕子, 高橋 雅也, 齋藤 実穂, 竹田 省 |
発行年月 | 2016/07 |
概要 | 今回、卵巣腫瘍合併妊娠症例に対して診断・治療目的で外科的治療を選択し、その最終病理診断が術前診断と乖離していた1例を報告する。症例は27歳、妊娠9週時に9cm大の卵巣腫瘍を認め当院を受診した。超音波断層法で高輝度成分を含む嚢胞性陰影から成熟嚢胞性奇形腫が疑われたが、妊娠13週に施行した骨盤単純MRIでは腫瘍内部に充実成分を伴う9cm大の左卵巣腫瘍が認められ、悪性腫瘍との鑑別と卵巣腫瘍の治療目的で外科的治療を選択した。妊娠14週0日に腹腔鏡下手術を施行し、術中の迅速病理診断はLeydig細胞腫と良性腫瘍の診断であったため腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術のみで手術を終了とした。しかし、永久標本での病理結果はルテイン嚢胞であった。妊娠中の卵巣腫瘍の鑑別は制限された検査のみならず限られた治療期間により最終病理診断との結果が乖離する可能性があることを念頭に置き、治療方針を検討する必要性があると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2016396081 |