クマキリ ジユン
Kumakiri Jiyun
熊切 順 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 自然周期もしくは低卵巣刺激周期のAIH施行症例におけるhCG製剤とGnRHa点鼻薬による卵成熟誘発の比較 |
掲載誌名 | 正式名:日本産科婦人科学会東京地方部会会誌 ISSNコード:02885751 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 59(1),159-162頁 |
著者・共著者 | 御木 多美登, 黒田 恵司, 北出 真理, 時田 佐智子, 松岡 正造, 熊切 順, 菊地 盤, 竹田 省 |
発行年月 | 2010/03 |
概要 | 不妊治療において卵胞発育後に卵成熟誘発にはhCG製剤とGnRHアゴニスト(GnRHa)製剤がある。hCGは注射製剤であり、患者のコンプライアンスが高く、下垂体機能不全などの症例でも卵成熟が可能である一方、卵巣過剰刺激症候群のリスクを伴う。GnRHaは下垂体から自然なLHサージを誘導することが可能であるが、点鼻薬ではコンプライアンスの低下が懸念される。今回当院で自然もしくは低卵巣刺激周期で配偶者間人工授精を施行した不妊症例において、hCGとGnRHaで卵成熟を誘発した2群間で治療成績を比較検討した。hCG群(26症例、34周期)とGnRHa群(30症例、43周期)でそれぞれ排卵率97%、100%、黄体期プロゲステロン値20.3±15.0pg/ml、30.3±28.1pg/ml、妊娠率5.7%、11.6%、流産率50%、0%と有意差を認めず、自然もしくは低卵巣刺激周期では、卵成熟誘発に使用するGnRHa点鼻薬の効果は、従来のhCG投与法に比べても、同様の効果が期待できることが示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2010165028 |