クマキリ ジユン   Kumakiri Jiyun
  熊切 順
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 Hermansky-Pudlak Syndromeに発症した卵巣線維腫に対し腹腔鏡下手術で治療し得た1例
掲載誌名 正式名:日本産科婦人科学会東京地方部会会誌
ISSNコード:02885751
掲載区分国内
出版社 (一社)東京産科婦人科学会
巻・号・頁 57(3),324-328頁
著者・共著者 村上 敬, 菊地 盤, 北出 真理, 熊切 順, 加塚 有紀, 小林 優子, 黒田 恵司, 黒川 敦子, 宮川 美帆, 武内 裕之, 竹田 省
発行年月 2008/09
概要 Hermansky-Pudlak Syndrome(HPS)は、眼皮膚白皮症、出血傾向、そして全身組織へのセロイド様リポフスチン顆粒の沈着を三主徴とする常染色体劣性遺伝性疾患である。HPSは世界的にも稀な疾患であり、手術報告例はない。今回我々は、HPSに発症した卵巣線維腫に対し、腹腔鏡下手術にて治療し得た症例を経験したので報告する。症例は45歳女性、0経産、幼少期に遺伝子診断によりHPSと診断されていた。他院にて左付属器の腫大を指摘され当科紹介となった。経腟超音波および骨盤部MRIなど各種画像検査や血液検査の結果より充実性良性卵巣腫瘍と診断し、腹腔鏡下手術を予定した。出血時間が延長していたため術前に血小板輸血を行い、腹腔鏡下左付属器切除術を施行した。術中出血量は10mlと少量であった。病理組織診は、fibrothecomaの診断であった。術後経過良好で第3病日に退院となった。今回、出血傾向を示すHPSを合併した卵巣線維腫に対し、安全に腹腔鏡下手術を行うことが可能であった。(著者抄録)
文献番号 2008351641