ナカミゾ ムネナガ
Nakamizo Munenaga
中溝 宗永 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 耳下腺上皮性腫瘍手術症例の検討 |
掲載誌名 | 正式名:耳鼻咽喉科・頭頸部外科 ISSNコード:09143491/18821316 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 81(7),489-495頁 |
著者・共著者 | 酒主 敦子, 中溝 宗永, 横島 一彦, 粉川 隆行, 島田 健一, 小津 千佳, 稲井 俊太, 陣内 賢, 富山 俊一, 八木 聰明 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2009/06 |
概要 | 過去20年間の耳下腺上皮性腫瘍手術352例(男186例・女166例)を、10年ごとに前期136例と後期216例に分け、臨床像を比較した。全体の病理組織分類は良性腫瘍が298例で、多形腺腫177例、ワルチン腫瘍101例、その他20例であった。悪性腫瘍は19例で、粘表皮癌19例、腺様嚢胞癌12例などであった。多形腺腫は30〜50歳代が多く、60歳代以上の比率は後期で増加していた。ワルチン腫瘍は後期で有意に増加しており、50歳代が増加、70歳代は減少していた。悪性腫瘍は前期では70歳以上が多く、また20歳以下も認めたが、後期は若年者はなく、40歳以上がほとんどであった。良性腫瘍で術後に顔面神経麻痺を発症したのは前期36.4%、後期12.2%で、後期が有意に少なかった。麻痺の経過は、前期では完治が半数で確認されたが、詳細不明なものも多かった。後期では術後6ヵ月以降の残存が2.2%にみられた。悪性腫瘍では前期78%、後期67%に麻痺を認め、発生頻度に有意差はなかった。 |
文献番号 | 2009242251 |