ナカミゾ ムネナガ
Nakamizo Munenaga
中溝 宗永 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 頸部リンパ節転移の進行度と下咽頭癌の予後の関係 |
掲載誌名 | 正式名:頭頸部癌 ISSNコード:13495747/18818382 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本頭頸部癌学会 |
巻・号・頁 | 33(3),373-379頁 |
著者・共著者 | 稲井俊太†, 中溝宗永, 横島一彦, 島田健一, 斎藤明彦, 小津千佳, 酒主敦子, 粉川隆行, やぎ聰明 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2007/10 |
概要 | 頭頸部癌治療は再建手術の進歩により根治的な原発巣切除が可能となったが、下咽頭癌の予後は不良であり、治療法の選択にも困難を伴う。今後、より適切な治療法を選択するために、過去8年間に当科で手術を施行した下咽頭癌54症例について検討した。54例中20例が死亡し、そのうち14例(70%)の死因は咽頭後リンパ節を含む頸部リンパ節転移と遠隔転移であった。これら14例中8例は術前にN2bやN2cであり、5例はN0であった。この結果からN分類は予後予測の指標にはなりにくいと考えられた。一方、pN分類では14例中11例がpN2bやpN2cであり、pN因子は予後予測のよい指標となると考えられた。またpN2c症例の5年累積生存率は他の症例と比べて最も低かった。以上から、術前に正確な頸部リンパ節転移診断を行うことが重要な予後予測につながるものと考えられた。さらに両側多発転移例には転移の個数も考慮し、治療法を検討する必要があると思われた。(著者抄録) |
DOI | https://doi.org/10.5981/jjhnc.33.375 |
文献番号 | 2008083102 |