ナカミゾ ムネナガ
Nakamizo Munenaga
中溝 宗永 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | PPI長期内服により消失した難治性声帯白板症の1例 |
掲載誌名 | 正式名:耳鼻と臨床 ISSNコード:04477227/21851034 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 耳鼻と臨床会 |
巻・号・頁 | 51(2),144-148頁 |
著者・共著者 | 三枝英人†, 中溝宗永, 松岡智治, 愛野威一郎, 粉川隆行, 中村毅, 小町太郎, 吉田知之 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2005/02 |
概要 | 72歳男.63歳頃から嗄声が出現し,両側声帯白板症の診断で喉頭直達鏡下レーザー手術が施行されたが数ヵ月で再発し,70歳頃に再度喉頭直達鏡下レーザー手術が施行された.しかし3ヵ月後に再発し,72歳時に喉頭直達鏡下に剪刀を用いた切除術を受けたが,3ヵ月で再発した.両側声帯の白板病変のほかに,披裂部粘膜の発赤・腫脹,披裂間部粘膜の肥厚,声門上部粘膜の血管拡張を認めた.胃食道逆流症(GERD)との関連を疑い問診を行ったが,胸やけ,呑酸,ゲップなどの症状の自覚はなかった.喉頭ストロボスコピーで白板周囲には弱いながらも波動を認め,強い浸潤傾向を持たぬ病変が推測されたことから,プロトンポンプ阻害剤(PPI)の試験的投与(lansoprazole 30mg/day)を行った.PPI開始3ヵ月後には嗄声が軽快し,白板の若干の軽減が確認された.その後,徐々に嗄声の改善とともに白板は消退し,16ヵ月後には消失した.PPI内服量を半量とし,引き続き経過観察中であるが,8ヵ月間再発を認めていない |
文献番号 | 2005176333 |