タバタ ツトム
Tabata Tsutomu
田畑 務 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 骨盤腹膜炎および卵管留膿症を呈した淋菌感染症に対し抗菌薬および腹腔鏡下ドレナージが奏功した1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 69(2),222-226頁 |
著者・共著者 | 千ヶ崎 一代†, 阿部 結貴, 中林 章, 堀部 悠, 小平 賢介, 菅野 俊幸, 本橋 卓, 秋澤 叔香, 熊切 順, 田畑 務 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2020/04 |
概要 | 淋菌感染症の頻度は性感染症の中で低く、骨盤腹膜炎(PID)の起因菌としての頻度も高くない。今回、淋菌感染によりPID、卵管留膿症を認めた事例を報告する。症例は24歳。0妊0産。ネフローゼ症候群の既往を有する。発熱、腹痛を主訴に内科受診し、2ヵ月前に発症した腸炎の再発と診断されシプロフロキサシンが投与された。症状の改善がなく、CT検査で骨盤内膿瘍を認め、PIDの診断でセフトリアキソン(CTRX)の点滴静注を産婦人科で開始した。子宮頸管分泌物からの核酸検出で、淋菌によるPID、卵管留膿症と診断した。膿瘍ドレナージのため腹腔鏡下に腫大した右卵管の摘出、腹腔内洗浄、ダグラス窩ドレーン留置を施行した。術後も抗菌薬の点滴を継続し、術後7日目で軽快退院に至った。急性腹症を呈した本症例を経験することで近年報告されているCTRX耐性淋菌につき真剣に取り組む必要性を感じた。(著者抄録) |
文献番号 | U518290015<Pre 医中誌> |