カコガワ ジユン   Kakogawa Jiyun
  水主川 純
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 妊娠19週で常位胎盤早期剥離、播種性血管内凝固症候群を発症し妊娠継続を断念した1例
掲載誌名 正式名:神奈川産科婦人科学会誌
ISSNコード:09102485
掲載区分国内
出版社 神奈川産科婦人科学会
巻・号・頁 51(1),101-104頁
著者・共著者 名古 崇史, 水主川 純, 安藤 歩, 秦 ひろか, 鈴木 季美枝, 吉岡 伸人, 高江 正道, 新橋 成直子, 五十嵐 豪, 中村 真, 河村 和弘, 鈴木 直, 田中 守
担当区分 2nd著者
発行年月 2014/09
概要 27歳。中等量の性器出血と下腹部痛にて前医を受診した際、絨毛膜下血腫(SCH)を指摘され、切迫流産として治療を開始したが、貧血と血小板数の低下が進行したため母体搬送された。入院時にはShock Index 1.3で、貧血、血小板数の低下及び血液凝固能異常を呈し、経腹超音波断層法では胎盤辺縁にSCHを認め、妊娠19週0日常位胎盤早期剥離と診断した。産科における播種性血管内凝固症候群(DIC)スコアは9点であり、患者及び家族と相談の上、抗DIC治療により循環動態やDICが改善したことを十分に確認した後に人工流産を行った。肉眼的胎盤所見では約50%の剥離面を認め、胎盤病理組織検査では常位胎盤早期剥離として矛盾しない所見であった。また、流産後の診察で子宮奇形や血栓性素因を認めないことから、本症例の常位胎盤早期剥離の発生にSCHが関連していた可能性が示唆された。
文献番号 2015039077