カコガワ ジユン
Kakogawa Jiyun
水主川 純 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 集学的治療が奏効した統合失調症合併卵巣癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 62(3),492-496頁 |
著者・共著者 | 竹内 亜利砂, 定月 みゆき, 水主川 純, 高野 恭平, 大西 賢人, 大垣 洋子, 中西 美紗緒, 桝谷 法生, 五味淵 秀人, 矢野 哲, 箕浦 茂樹 |
発行年月 | 2013/07 |
概要 | 精神疾患合併の悪性腫瘍症例では、早期発見に苦慮し治療に難渋することがある。今回、卵巣癌疑いの症例が、統合失調症を管理している精神病院から精神科患者身体合併症医療事業を通じ当院へ搬送された。この症例に対し、関連各科との集学的治療が奏効したので報告する。症例は52歳、3回経産婦。突然の呼吸苦を主訴に近医受診し、著明な両側胸水貯留を認めた。通院中の精神病院に任意入院後、CT検査にて臍高を超える骨盤内腫瘍を認め、卵巣癌が疑われ当院へ転院した。精査では右卵巣癌、子宮体癌が疑われ下肢血栓症を認めたが、胸水細胞診では悪性所見を認めなかった。入院後12日目に全身麻酔下に下大静脈フィルター挿入後、腹式単純子宮全摘出術、両側付属器摘出術、大網部分切除術を施行した。術後はICU管理を要したが、全身状態、精神状態ともに速やかに改善した。精神疾患合併の婦人科悪性疾患では、関連各科の連携による治療が重要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2013333935 |