カコガワ ジユン
Kakogawa Jiyun
水主川 純 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 妊娠中に突然の上腹部痛を訴え対麻痺に至った脊髄動静脈奇形による脊髄内出血の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本周産期・新生児医学会雑誌 ISSNコード:1348964X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本周産期・新生児医学会 |
巻・号・頁 | 46(1),119-123頁 |
著者・共著者 | 中西 美紗緒, 水主川 純, 定月 みゆき, 箕浦 茂樹 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2010/04 |
概要 | 18歳、0経妊0経産。患者は前医で妊娠健診を行い、問題なく経過していたが、妊娠34週5日目に就寝中に突然左上腹部の激痛が出現し、著者らの施設へ救急搬送された。入院時、触覚脱失や脱力等の訴えはなく、当初は切迫流産・尿路感染症と診断されたが、入院約80分後に上腹部痛部以下の触覚脱失、対麻痺が確認され、MRIでは第6胸椎から第7胸椎上部にかけて脊髄の紡錘状腫脹が認められた。また、同レベルのくも膜下腔には多数の拡張血管がみられ、脊髄動脈奇形による脊髄内出血が示唆された。以上より、緊急帝王切開術が施行され、患者は2038gの男児を娩出した。しかし一方、術後、脊髄血管造影検査を施行した結果、第6〜7胸椎のintramedullary AVMと確定診断され、減圧椎弓切除術および選択的導入動脈塞栓術が施行された。以後、患者はリハビリテーションセンターへ転院となり、発症から9ヵ月現在、杖による自力歩行が可能である。尚、妊娠中に脊髄内出血を発症した例は極めて稀で、検索した限り、本症例を含め国内外で4例の報告にとどまっている。 |
文献番号 | 2010226134 |