カコガワ ジユン
Kakogawa Jiyun
水主川 純 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 未治療の梅毒妊婦から出生した先天梅毒児の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本周産期・新生児医学会雑誌 ISSNコード:1348964X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本周産期・新生児医学会 |
巻・号・頁 | 46(1),106-109頁 |
著者・共著者 | 水主川 純, 定月 みゆき, 中西 美佐緒, 兼重 昌夫, 細川 真一, 赤平 百絵, 松下 竹次, 箕浦 茂樹 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
発行年月 | 2010/04 |
概要 | 22歳、経妊2経産0。患者は妊娠34週5日目に下腹部緊張満感を主訴に救急受診となった。妊娠判明後、産科を受診したのは不定期に5回のみで、妊娠21週以降は医療機関を受診していなかった。切迫流産と診断され、子宮収縮抑制剤による治療が開始されたものの、子宮収縮を抑制できず、妊娠34週6日目に骨盤位のため緊急帝王切開が行なわれた。児は2299gの女児であったが、術直後に母体の梅毒罹患が判明、新生児の梅毒結成反応はrapid plasma region(RPR)定量256倍と母体の8倍で、fluorescent treponemal antibody-absorptionも陽性であった。また、髄液のRPRは2倍で髄液細胞数も増加しており、著明な炎症反応、IgMの高値も確認された。以上より、先天性梅毒および梅毒性髄膜炎、それに伴う重症感染症と診断され、ABPC、CTXによる治療が開始、加えて日齢7にはCRPの再上昇が認め、γ-グロブリンの追加投与が行なわれた。その結果、児は日齢41に退院となり、目下、生後5ヵ月で発育・発達に異常は認められていない。 |
文献番号 | 2010226131 |