カコガワ ジユン
Kakogawa Jiyun
水主川 純 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 当科における10代分娩症例に関する検討 |
掲載誌名 | 正式名:日本周産期・新生児医学会雑誌 ISSNコード:1348964X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本周産期・新生児医学会 |
巻・号・頁 | 45(3),794-798頁 |
著者・共著者 | 水主川 純, 定月 みゆき, 箕浦 茂樹, 松下 竹次 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
発行年月 | 2009/08 |
概要 | 2007年1月〜2008年12月の間に著者らが経験した10代分娩症例33例について現状と問題点を検討した。その結果、1)母体年齢は15〜19歳(平均18.2歳)、初産婦が31例で、分娩時の婚姻状況に関しては入籍症例は10例、未入籍症例は23例であった。2)12例が婦人保護施設に入所し、入所理由は経済的困窮9例、DV被害者2例、性的暴行による妊娠1例であった。3)医療機関に受診することなく分娩に至った妊婦健診未受診妊婦は2例あり、その理由はいずれも経済的困窮であった。また、産婦人科初診時に妊娠12週以降であった者は16例であった。4)主な母体合併症は貧血15例、精神神経疾患9例、クラミジア感染症5例であった。5)平均分娩週数は39.4週、平均出生体重は2965gで、死産や周産期死亡は認めなかったが、出生児のうち11例が小児科入院を要し、5例が養育困難のため乳児院に保護された。6)家族と連絡可能な状態で、出生児を養育した入籍症例は7例のみであり、10代分娩症例の大半は経済的、社会的問題をかかえており、行政機関の支援を要していた。 |
文献番号 | 2010041788 |