ハシモト ヤスノブ   Hashimoto Yasunobu
  橋本 恭伸
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 透析腎癌のスクリーニングは有効か 発見契機と予後の関係
掲載誌名 正式名:腎癌研究会会報
掲載区分国内
出版社 (一社)腎癌研究会
巻・号・頁 (36),19-20頁
著者・共著者 近藤 恒徳, 橋本 恭伸, 小林 博人, 塩見 興, 小内 友紀子, 田邉 一成, 中澤 速和, 伊藤 文夫
発行年月 2009/03
概要 腎癌診療ガイドライン2007年版で推奨する、透析患者における腎癌のスクリーニングの有効性を検討した。対象は2008年8月までに手術治療を施行した226症例で、発見契機はスクリーニング64%、症候癌36%であった。1)2群間を比較すると、症候癌では腫瘍径が大きく、pT1aが少なく、pT3が多かった。また、stage 4が多く、より進行癌として発見されることが示唆された。2)全死亡数、癌死ともに症候癌で有意に多かったが、全生存率を比較すると、5年ではスクリーニング群が優れていたが、10年生存率には統計的有意差はなく、現時点ではスクリーニングが全生存率を有意に改善するとはいえない結果となった。3)生存率に影響する因子をCox比例ハザードモデルで検討した結果、スクリーニング発見は単変量解析では有意な因子であったが、多変量解析では有意因子ではなかった。4)全生存率をエンドポイントとする多変量解析では、手術時年齢、stage 2以上のみが有意な因子であった。
文献番号 2009202244