オオツル タダヒコ   Ootsuru Tadahiko
  大鶴 任彦
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 大腿骨近位部骨折の骨接合術後に施行したBHA、THAの検討 術前分類の提唱
掲載誌名 正式名:Hip Joint
ISSNコード:03893634
掲載区分国内
出版社 日本股関節学会
巻・号・頁 41,968-972頁
著者・共著者 宗像裕太郎†, 大鶴任彦, 森田裕司, 加藤義治
発行年月 2015/08
概要 2007年から現在まで、同一術者が施行した人工骨頭全置換術(BHA)、人工股関節全置換術(THA)中、サルベージ手術を施行した13関節(男性2関節、女性11関節、60〜88歳、平均74歳)を対象に、術前状態を評価・分類し、文献的考察を加え、検討した。骨折部位は頸部5関節、転子部7関節、頸部骨折に対し骨接合術後、内固定挿入部の転子下骨折を起こしたものが1関節であった。内固定材の種類はマルチスクリュー(MS)2関節、Hanssonピン(HP)2関節、DSC 1関節、スライディングヒップスクリュー(SHS)2関節、ショート1Mネイル(γ)5関節、ロングγネイル1関節であった。サルベージ手術への移行原因は螺子やピンのカットアウト2関節、偽関節3関節、骨折受傷前から指摘を受けていた股関節症悪化2関節、骨頭壊死1関節、骨頭壊死からの股関節症5関節であった。初回手術からサルベージ手術までの期間は平均3.4年(0.5〜16年)で、経過観察期間は平均16.2ヵ月(1〜60ヵ月)であった。インプラントに関して、使用カップはContinuum 4関節、Spngiosa MetalII 3関節、R3が2関節、Reflection 1関節、Trabecular Metal 1関節、Mueller ring+low-profile cup 1関節、BHA(Tandem Bipolar system)1関節、使用ステムはSL-Plus Japan version 5関節、SL-Plus MIA 3関節、SLR-Plus Japan version 3関節、SLR-Plus Euro version 1関節、Wagner cone 1関節であった。1型は3関節で、平均76.3歳(75〜79歳)、骨折部位は頸部2関節、頸部骨折後転子下骨折1関節であった。大腿骨折近位部骨折の骨接合術後に施行されたBHA、THAの術前状態を1〜4型に分類した。2型およびSHS後の症例は術中出血量が多くなる傾向がみられた。通常の初回THAと比べ有意に手術時間が延長し、術中出血量が増加し、合併症も多い結果であった。
文献番号 2016131226