カトウ タカアキ   Katou Takaaki
  加藤 孝章
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 英語
査読の有無 査読なし
表題 Hepatectomy for Hepatocellular Carcinoma in Patients with End-Stage Renal Disease on Hemodialysis
掲載誌名 正式名:Tokyo Women's Medical University Journal
ISSNコード:24326186
出版社 東京女子医科大学学会
巻・号・頁 3,pp.34-42
著者・共著者 KATO Takaaki†, KATAGIRI Satoshi, KOTERA Yoshihito, ARIIZUMI Shunichi, YAMAMOTO Masakazu
担当区分 筆頭著者
発行年月 2019/12
概要 肝細胞癌(HCC)に対して肝切除を行った血液透析(HD)中の末期腎臓病(ESRD)患者の臨床的特徴と予後を後ろ向きに調べた。1998〜2010年に当院でHCCに対して初回根治的肝切除を行ったESRD群17例(男性15例、女性2例、年齢中央値66歳)と非ESRD群181例(男性144例、女性37例、年齢中央値67歳)を対象とした。その結果、非ESRD群と比較してESRD群は糖尿病有病率と血清クレアチニン値が有意に高く、ヘモグロビン値、AST、ALT、インドシアニングリーン15分血中停滞率が有意に低かった。他の臨床的特徴、検査データ、手術成績、病理学的所見、術後合併症発生率、死亡率は、両群間で有意差はなかった。術後肺炎、消化管出血、腹腔内出血の発生率はESRD群で有意に高かった。5年無病生存率はESRD群が44.3%、非ESRD群が24.0%、5年生存率はそれぞれ76.4%と65.1%であった。HDおよび血清クレアチニン値は、生存および再発の有意な予後因子ではなかった。以上から、HD中のESRD患者のHCCに対する肝切除は、術後肺炎、消化管出血、腹腔内出血のリスク増加と関連する可能性があるが、慎重な外科的および周術期管理を行えば実施可能であることが示唆された。
DOI 10.24488/twmuj.2018002
文献番号 TC25320005<Pre 医中誌>