ヌノダ シンイチ
Nunoda Shin'ichi
布田 伸一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 【小児臓器移植 世界と日本の現状と展望】小児心移植 世界と日本の現状と展望 |
掲載誌名 | 正式名:今日の移植 略 称:今日の移植 ISSNコード:09160094 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)日本医学館 |
巻・号・頁 | 23(4),527-533頁 |
著者・共著者 | 布田伸一† |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2010/08 |
概要 | 2010年7月17日の改正臓器移植法施行により、年間10例程度しか行われなかった心移植症例数の増加が期待され、閉ざされていた幼小児への移植の道も開かれた。すぐには待機患者数に見合うドナーの確保は難しいと予想されるが、新しい心移植時代に対応できる準備は整えておかなければならない。心移植後管理は、免疫抑制療法、拒絶反応の診断と管理、感染症管理、各種薬剤の副作用の管理、移植後慢性期問題(特に慢性拒絶反応といわれる移植心冠動脈病変<CAV>)にわけて考えていくとよい。小児では急性拒絶反応診断の際に行う心筋生検の頻度を成人より少なくし、補助的に心エコー検査を行う。また、移植後慢性期のCAVに対しては、これまで対症療法しかなす術がなかったが、近年使用可能となったproliferation signal inhibitorであるmTOR阻害薬のエベロリムスは、造血細胞、血管平滑筋細胞などで細胞周期のG1期で停止しS期に進まなくさせ、CAVの進行を抑える。(著者抄録) |
文献番号 | 2010290907 |