ヌノダ シンイチ
Nunoda Shin'ichi
布田 伸一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【心臓移植Update】心臓移植における免疫抑制 |
掲載誌名 | 正式名:医学のあゆみ 略 称:医のあゆみ ISSNコード:00392359 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 医歯薬出版(株) |
巻・号・頁 | 234(11),1026-1030頁 |
著者・共著者 | 布田伸一† |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2010/09 |
概要 | 改正臓器移植法が2010年7月17日から施行されるようになり、小児に対して道が開かれるばかりでなく、成人心臓移植件数も増加することが予想され、わが国の循環器医療領域において心臓移植後の管理がこれまで以上に注目されてくると思われる。心臓移植の歴史を一言でいい表せば、移植直後からはじまる拒絶反応との戦いに対する免疫抑制薬の発展でもあった。1980年に、Shumway博士がシクロスポリンを心臓移植に使用して、すばらしい成績を修めたことから今日の心臓移植の興隆ははじまり、その後わが国で開発されたタクロリムスとともに、現在はカルシニューリン阻害薬(シクロスポリンとタクロリムス)をベースに、核酸合成阻害薬(ミコフェノール酸モフェチル)とステロイドを使用する三薬併用療法が主体となっている。また、近年の心臓移植後管理の注目点は術後急性期の問題(急性拒絶反応と感染症)から慢性期問題(移植心冠動脈病変、悪性腫瘍、腎機能障害など)に移ってきている。これら慢性期の問題を抱えてきた症例に対してはカルシニューリン阻害薬を使用しづらい例も多く、それに代わる薬剤としてproliferation signal inhibitorであるmTOR(mammalian target of rapamycin)阻害薬のエベロリムスが期待されている。(著者抄録) |
文献番号 | 2010308392 |