ヌノダ シンイチ
Nunoda Shin'ichi
布田 伸一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【抗ドナー抗体】心移植における抗ドナー抗体と抗体関連型拒絶反応について |
掲載誌名 | 正式名:移植 略 称:移植 ISSNコード:05787947/21880034 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本移植学会 |
巻・号・頁 | 51(6),416-422頁 |
著者・共著者 | 布田伸一† |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2016/12 |
概要 | 移植医療発展の歴史は,言い換えれば拒絶との戦いの歴史といっても過言ではない。移植後は急性期から慢性期の病変に至るまで,程度の差はあれ,拒絶,いわゆる炎症がもたらす病変への対応が重要となる。そして,この拒絶は,心移植の場合,発症時期により超急性拒絶,急性拒絶,慢性拒絶と分けられ,発症メカニズムより細胞性(cellular),抗体関連型(antibodymediated),その混合型(mixed)に分類される。遭遇する拒絶の多くは細胞性拒絶であるが,近年,抗体関連型拒絶反応(antibody-mediated rejection:AMR)が注目されてきている。この AMR については,ユタ心臓移植チームによって最初に報告1)された 1989 年からしばらくの間は,その存在に対して議論が繰り返される状況であったが,今となってその存在を疑問視する者は誰もいない。この AMR は,その予後が悪いということのみならず,移植後慢性期に問題となる移植心冠動脈病変(cardiac allograft vasculopathy:CAV)の発症進展と関係がある2)。本稿では,AMR の原因となる抗ドナー抗体産生(sensitization)と,それがもたらす AMR について概説する。 |
DOI | 10.11386/jst.51.6_416 |
文献番号 | 2017209011 |