ヌノダ シンイチ
Nunoda Shin'ichi
布田 伸一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | NBM(narrative-based medicine)の実践が有効であった心移植後の移植後リンパ増殖性疾患の14歳男児例 |
掲載誌名 | 正式名:思春期学 ISSNコード:0287-637X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本思春期学会 |
巻・号・頁 | 36(3-4),343-348頁 |
著者・共著者 | 馬渕 沙希子†, 加藤 文代, 志田 洋子, 中村 原子, 大熊 順子, 杉原 茂孝, 布田 伸一 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2019/01 |
概要 | 9歳で渡航心移植を受けた男児が14歳でエプスタイン-バールウイルス陽性の移植後リンパ増殖性疾患(post-transplant lymphoproliferative disorder:PTLD)を併発した。免疫抑制薬の変更・調節とLMB96プロトコールによる化学療法で、速やかに完全寛解が得られた。しかし、悪心・嘔吐で体重は著しく減少し、長期間の入院生活、個室管理・食事制限が強いられ、また、腫瘍が縮小したという患児自身の実感も得られず両親に対しての大声や暴言が認められた。NBM(narrative-based medicine)として、患児の「移植人生」を臨床心理士に語る機会を設け、語りの内容を医療者間で共有した。心移植や募金に関するいじめの経験などを話すことで、PTLDという疾病が「移植人生」の一過程であることを受容し、母親への依存を自覚、精神的自立を獲得した。AYA(adolescent and young adult)世代のがん患者の診療においては、EBM(evidence based medicine)とNBMとの統合的実践が重要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2019196162 |