イトウ マサフミ
Itou Masafumi
伊藤 匡史 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 講師 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 再置換後TKA周囲感染に関節内抗菌薬投与で良好な成績を得た一例 |
掲載誌名 | 正式名:日本人工関節学会誌 ISSNコード:13457608 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本人工関節学会 |
巻・号・頁 | 48,677-678頁 |
著者・共著者 | 近藤 太基†, 伊藤 匡史, 吉本 伸之, 伊藤 淳哉, 岡崎 賢 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2018/12 |
概要 | 症例は82歳女性で、45年前に関節リウマチを発症し、約25年前に両側TKA、20年前に両側THAが施行されていた。5ヵ月前に右THAステム周囲骨折に対してplate固定術施行、その4ヵ月後に右脚をねじった際に右TKA周囲骨折を受傷した。骨折に対する治療法としてORIFとTKA再置換が考えられた。TKA再置換は早期荷重歩行が可能であり、高齢で活動性が低いため、TKAの耐久性も問題無いと判断し、腫瘍用TKAで再置換を施行した。再置換1ヵ月後、踏ん張った際に皮膚が横に裂け、TKAの皮切に直交する約5cmの割創を認めた。速やかに局所麻酔下で皮膚縫合を行うも、1週間後に創部離開し人工関節が露出した。伸張性が無くなった皮膚が破綻した伸展機構と共に裂離する方向へけん引される為、創閉鎖には「伸展機構の修復」と約1週間、人工関節が露出していた為、何らかの人工関節周囲感染があると考え「感染の制御」が必要と考えられた。露出後12日で全身麻酔下での関節内洗浄および伸展機構の修復と有茎皮弁での創閉鎖を行った。同時に関節内抗菌薬投与(IA)用のカテーテルを留置した。バンコマイシンのIAを500mg/dayと全身投与を6週間行い創閉鎖と炎症反応鎮静化を得た。術後約10ヵ月現在、感染の発生はなく、つかまり歩き可能となった。 |
文献番号 | 2019210123 |